そのひとがうたうとき

有名な合唱曲・コーラス

『そのひとがうたうとき』は、谷川俊太郎の詞に基づく合唱曲。子供向けの詩集「どきん」に収録されており、原詩と同じく合唱の歌詞もすべて平仮名となっている。

松下耕により1998年に作曲され、混声合唱・女声合唱・男声合唱の各版がある。『夢見たものは』や『さびしいカシの木』を手がけた木下牧子版も広く知られている。

『そのひとがうたうとき』は、中国の北京語バージョン「當歌聲響起的時候」も存在する。国境を越え、中国の人々にもこの合唱曲が届いているというのは凄い。

写真は1989年6月4日の天安門広場に集まった中国の民衆。民主化を求めて集結した一般市民に対し、中国共産党政府が無差別発砲による武力鎮圧を行い、後に「天安門事件」と呼ばれた。

中国では、民主化を求める人々の声は共産党政府によってかき消されてしまう。海外のテレビ放送は検閲され遮断される。ネットでの検索も都合の悪い海外の情報にはアクセスできない。

だが民衆の声は、中国と言う国境を越え、ネットを通じて全世界へ届いている。その喉は共産党の圧政によっても枯れることのない深い井戸。

中国の人々がうたうとき、その声はとおくからくる。戦車の前で立ちふさがる一人の若者の思い出から。くちはてたさくさんの文化財から。

南シナ海への軍事的侵攻で国際的に孤立する中国共産党政府に、民衆の声が届く日は来るのだろうか。『ついに自由はかれらのものだ』、そう歌える歴史的瞬間は訪れるのだろうか。

【試聴】作曲:松下耕 そのひとがうたうとき

【試聴】作曲:木下牧子 そのひとがうたうとき

LINEアカウント乗っ取り詐欺と魔よけの呪文「天安門事件」

余談だが、LINEアカウント乗っ取り詐欺に対して、「天安門事件」というフレーズが魔よけの呪文として使えると一時期話題となった。

LINEアカウント乗っ取り詐欺とは、不正アクセスでアカウントをのっとり、ログインしたIDで友人や家族になりすまして、コンビニで電子マネーのプリペイドカードを買うように依頼するという手口の犯罪。

もしこの「LINEアカウント乗っ取り詐欺」が疑われる局面に遭遇した場合は、魔よけの呪文「天安門事件」をボソッとつぶやいて見るといいかもしれない。

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